樹形を活かした檜の掛け時計

自然の無垢材ならではの樹形を活かした檜を掛け時計にしました。時計の左側は外樹皮を剥いだままとして自然の風合いを楽しみつつも、枝の間から可愛いふくろうが覗いている愛嬌のあるデザインにしました。世界に一つだけの一品ものです。
時刻目盛りはポップな印象の字体の数字をマホガニーから切り出しました。その立体的な陰影で視認性が大変よくなっています。針はシンプルなストレートデザインの黒い針です。時計の上部に細かなヒビがありますが、時計としての使用に問題はありません。無垢材ならではの味わいのひとつとお考えいただければと思います。
枝の間からは、ブナで作ったかわいらしいふくろうが覗いています。ふくろうは、いつもあなたに福が訪れるように（福来朗）、そして苦労せず（不苦労）、老いても福がくる（福老）など、縁起がよいばかりでなく、学問の神さまと考えられていたり、首がぐるりと回り暗闇でも目がよくきくことから商売繁盛など、様々な意味で人気があります。ふくろうの羽角と嘴はマホガニー、黒目はオニキスを使用しています。
背面のうろの部分は、破片がぽろぽろと落ちたりすることがないようにレジンで固めてあります。また、それ以外の部分は木の風合いを損なわないよう、蜜蝋クリームを塗って仕上げています。
ムーブメントは、カチコチ音のしないスイープタイプのクオーツ時計を使用しています。壁へのあたり部分は、壁を保護するようにフェルト仕上げになっています。