Square the circle：檜の掛け時計

square the circle「円を四角にする」とは、「不可能な事をやろうとする（to attempt something impossible）」という意味ですが、この掛け時計は丸く切り出した檜の時計を光の当たり方によっては、四角い時計に見えるようにデザインしました。
檜は福島県以南から九州にかけて生育し、寺社建築をはじめ高級建築材として使われるほか、耐湿・耐水性が良くお風呂などにも利用されてきた日本人としてなじみの深い木です。そんな中でも特に香りの豊かな木曽檜を直径25cmに丸く切り出し、周囲の4方向をラウンドさせつつ直線的に彫って中央部分を正方形に平面で残しました。このことで、時間や季節による光の移ろいによって、四角い時計に見えたり丸い時計「square the circle」に見えたりするように仕上げたインテリア掛け時計です。時刻目盛りは、12時・3時・6時・9時はマホガニーを糸鋸で切り出し、その他の時刻はマホガニーの丸棒を埋め込んでいます。
ご自宅の時計としてだけではなく、お友達やご両親へのプレゼントにも最適です。仕上げには檜の香りを損なわないよう、蜜蝋クリームを塗って仕上げています。
ムーブメントは、カチコチ音のしないクオーツ時計のスイープを使用しているので、寝室にも最適で、後ろの針回しで時刻合わせをしてから電池をセットするだけで時を刻み始めます。壁へのあたり部分は、壁を保護するようにフェルト仕上げになっています。