月見うさぎの掛け時計１

大きな銀杏の木から贅沢に約4cmの厚さに切り出した材木をベースに使用した直径29cmの木の時計です。中秋の満月をイメージして内側をわずかに彫り込み、そこで月見を楽しむうさぎ寄り添う姿が可愛いインテリア掛け時計です。昔からうさぎは月の使いと言われており、「ツキを呼ぶ」縁起の良い動物と信じられています。長い耳は福を集め、飛び跳ねる仕草は飛躍を表しています。

時計のベースに使用している銀杏は温かみのある黄白色で柔らかい印象の木で、この時計に使用したものは約4cmの厚みがあり、無垢の木ならではの存在感がしっかりと感じられます。また、時刻の数字と月やうさぎはアフロルモシアというアフリカのコートジボワールに生育するマメ科の木を薄い板状にしたものをひとつひとつ糸鋸で切り出しました。さらに分目盛りはグリーン系のスワロフスキーで５分毎に少し大きめの明るいものを、それ以外を少し小さめのものにして、読み取りやすいようにしました。仕上げには銀杏の木の風合いを損なわないよう、蜜蝋クリームを塗って仕上げています。ご自宅の時計としてだけではなく、新築のお祝いやうさぎ好きな方へのプレゼントにも最適です。

ムーブメントは、音が静かなスイープタイプのクオーツ時計を使用しています。また、壁に取り付ける際に使用するフックなども背面板に当たらないように取り付け金具周辺も彫り込んであります。壁へのあたり部分は、壁を保護するようにフェルト仕上げになっています。ムーブメントのまわりに隙間があるのは、将来のムーブメント交換の際にどのようなものとでも交換できるようにとの配慮から大きめに加工しています。