オリーブの掛け時計１

オリーブの耳付きの無垢板で作ったコンパクトな掛け時計です。オリーブは果実から油を搾るほか食用にされ、ピクルスやピザの材料としたり、塩漬けにしてカクテルのマティーニに必須の材料としてなじみが深い木ですが、木材は硬く、重く、緻密で、油分が多く耐久性があり、装飾品や道具類、特にまな板、すりばち、すりこぎ、スプーン、調理用へらなどの台所用品を作るのによく用いられます。木製品としてはかなり高価で、日本では印鑑の材料にされることもあります。辺材は黄白色、心材は黄褐色で、墨流しのような印象的なマーブル模様の木目が特徴的です。そんなオリーブの印象的な木目を楽しめるように余計な加工はせず、上部は耳をつけたまま四角く切り出して時計にしました。
文字盤は、印象的な木目に負けないデザイン性の高いポップな字体の数字を時刻目盛りにしてあります。手違い紫檀とも呼ばれている深紫色のチンチャンからひとつずつ切り出した数字は、その立体的な陰影で視認性が大変よくなっており、印象的な木目と共にコンパクトながら、お部屋のアクセントにもなるお洒落な時計です。仕上げにはオリーブの香りを損なわないよう、蜜蝋クリームを塗って仕上げています。
ムーブメントは、カチコチ音のしないクオーツ時計のスイープを使用しているので、寝室の時計にもご利用いただけます。壁へのあたり部分は、壁を保護するようにフェルト仕上げになっています。