木婚式の記念の掛け時計3

天然檜の無垢板から31cmの大きさに丸く切り出し、中を丸く彫り込み、表面にアクリルカバーを設置した木婚式の記念の掛け時計です。檜は福島県以南から九州にかけて生育し、寺社建築をはじめ高級建築材として使われるほか、耐湿・耐水性が良くお風呂などにも利用されてきた日本人としてなじみの深い木です。
時計の表面は、アクリルにてカバーしています。アクリルの押さえは、六角穴のビスで止めてそのビスの内側に紫のスワロフスキーを入れています。
時刻の数字はチンチャンからひとつずつ切り出しましたので、立体的な陰影で視認性が大変よくなっています。チンチャンとは聞きなれない木の名前ですが、手違紫檀（てちがいしたん）とも呼ばれる木です。深い紫色が味わい深い重硬な木です。 分目盛りのスワロフスキーは５分おきに紫（アメジスト色）のやや大きめのものにし、それ以外はピンクにしました。
ご依頼のメッセージプレートは、錆びないようにクリアコーティングした真鍮にシルク印刷してあります。
ムーブメントには、セイコークロック株式会社製のものを使用しているので、安心してお使いいただけます。そして、カチコチ音のしない滑らかな動作のクオーツ時計（スイープ）なので、寝室の時計にもご利用いただけます。ムーブメントのまわりに隙間があるのは、将来のムーブメント交換の際にどのようなものとでも交換できるようにとの配慮から大きめに加工しています。壁へのあたり部分は、壁を保護するようにフェルト仕上げになっています。