ハワイアンコアの掛け時計2

きれいな杢のあるハワイアンコアの掛け時計です。ハワイアンコアは、ハワイでは昔から「神の宿る木」と言われており、自然保護のために伐採が限られている希少な材です。そんなハワイアンコアを長方形切り出して掛け時計にしました。
時刻目盛りは斜体のかかった数字をメープルからひとつひとつ切り出しました。
時計の左下に、ハワイで海の守り神である「ホヌ」と呼ばれるウミガメをパロサントから切り出して配しました。パロサントは世界で一番鮮やかな緑色をした木で、日の光に充てると鮮やかな緑色になり、長期間、光に当たらないようにしていると、また緑味が弱くなるという不思議な性質をもった木です。ベースのハワイアンコアの杢により、水の揺らぎの中でウミガメが泳いでいるかのようです。
時計の右上には、ハワイ州の花であるイエローハイビスカスを、花びらは黄楊、花芯はペアウッドから切り出しました。黄楊は、黄色い表面が特徴的な木材です。木の表面が非常にきめ細かく、塗装などを施さなくても非常に肌触りが良いという特徴を持っていて、櫛、印鑑の材料として特に有名です。
ムーブメントは、カチコチ音のしないクオーツ時計のスイープを使用しているので、寝室の時計にも最適です。ムーブメントに電池をセットして、後ろの針回しで時刻合わせをするだけで時を刻み始めます。壁へのあたり部分は、壁を保護するようにフェルト仕上げになっています。