銘木の木目を活かすデザイン
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about us
アトリエ1(あとりえわん)は、メーカーでデザイン活動してきた夫婦が二人で営んでいます。 子育てが終了したのをきっかけに、じっくりと自分たちが納得するものを作って皆様に提供しようと考え、この仕事を始めました。素材である木の魅力を最大限生かすのはどうしたらよいのか、検討を重ねて制作しています。もちろん、木もひとつひとつ丁寧に確認して調達しています。さらに、加工もひとつひとつハンドメイド。加工用ジグもその製品だけのために準備するなどして、魅力ある商品創りのために努力を惜しまず行っています。
おかげさまで皆様から高い評価をいただき、注文生産の依頼も多く受けるようになりました。
皆様のご要望に日々応えることでことで精一杯ではありますが、気になる時計についての仕様変更やご希望の時計が見当たらない場合は、お気軽にお声がけください。一つずつ応えてサービスを拡充していきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
木は奥が深く、まだまだ勉強を重ねていく必要性を感じていますが、時計を通して皆様と末永くお付き合いできればと考えています。
時計ができるまで
1.原料の木材から基本デザインを検討(材料の魅力を最大限活かす方法の検討)
原材料の木材は、大きさも厚さも様々です。大きな材料から本当に良いところだけを切り出して使うやり方からできるだけ無駄のない使い方などを検討します。
表面に見える木目だけでなく、彫り込むと更に木目が魅力的になる木もあります。また、その彫り込み方法で形がユニークになったり、POPになったりすることがあります。
これらの検討は、手作りの時計だからこそできることです。そして、最大限活かす方法で材料の木材から時計に使う部分を切り出します。
2.基本造形の加工
切り出された木材は、無垢の厚板の場合が多いので、文字盤やムーブメントを取り付ける部分の彫り込みを加工したり、表面の下処理をします。木の時計は同じ種類の材木であってもひとつひとつ個性があるので、木目やデザインによっては、独自のジグを制作してからの作業になることも多くあります。木工は、工具が増えると言われますが、制作を進めると先人の教えが胸に沁みます。
3.文字盤のデザイン検討
実際に時計の下地ができてきたところで、最終的なデザイン検討を行います。手作りの木の時計は、一品ものの制作ということもあって後から修正ややり直しができません。これまでに制作してきたデザインだけで検討するだけでなく、更に魅力的な時計にするためにはどうしたらよいかスケッチ検討や端切れでの加工・色検討を行って文字盤の最終デザイン加工作業に入ります。
4.仕上げ
木材は、独特の香りが特徴であったり、柔らかく傷がつきやすかったり、シミなどが付きやすい材料であったりと様々です。
アトリエ1では、お客様が手作りの木の時計を手にしたとき、なるべく木本来の魅力を体感できるようにしたいと考えており、加工時に感じた木の香りを感じてもらいたいと思ったときは、香りが残るように仕上げています。また、皆様に永く楽しんでいただけるようオイルや塗装による仕上げも行っています。
5.木くず
どんなに無駄がないようにと考えて作業をしても木工作業では木くずが発生します。大量生産の工場のように大量に発生する訳ではないので、社会の生産活動のリサイクルに活用することは難しいですが、近所の花壇の土壌改良で活用しています。花を植える際に硬くなった土壌に世界の銘木の木くずを混ぜて使っています。木くずで土がフカフカになるので、花壇の花も元気に育ち、通りがかる人の目の保養になっています。