満天の星の掛け時計

ウエンジはアフリカのマメ科の高級木材で一般には手に入りにくい木材です。その装飾的な木目から役員室のテーブルや一流のバーカウンターばかりでなく、その耐久性から歩行頻度の高い公共建築物の床材にも使わることがああります。そんな重厚感のある「ウエンジ」を32cm角の切り出してベースに使用しました。その四角いベースの内側を丸く一段彫り込み、そこを満天の星に見えるようにスワロフスキーを配して掛け時計にしました。
スワロフスキーは東京の夜空（2019年1月中旬20時頃）の星の配置とし、1,2等星は少し大きなスワロフスキーにして、星の色に合わせた色にしました。
時刻数字には、ハードメープルから切り出した斜体のかかった数字にし、針は直線的な白い針を採用してスタイリッシュなデザインにしました。
背面は、アフリカの木らしい荒々しさを感じる辺材（木の外側部分）はほとんど見る機会がないので、そのまま残して加工しました。仕上げは、目止め処理後に蜜蝋クリーム仕上げとしています。
ムーブメントには、セイコークロック株式会社製のものを使用しているので、安心してお使いいただけます。そして、カチコチ音のしない滑らかな動作のクオーツ時計（スイープ）なので、静かに星の輝きと時を過ごせるようになっています。ムーブメントをほぼ板内に埋めむようにしてあり、壁へのあたり部分は、壁を保護するようにフェルト仕上げになっています。