荒々しい大地の夕暮れを思わせるアフリカの木の掛け時計【クォーツ時計】

ウェンジの「アテ」の部分を夕暮れに見立てて時計にしました。ココア色の「アテ」はモノクロ写真の夕暮れを思わせ、目盛りのスワロフスキータンジェリンとライトコロラドトパーズが夕闇の中で輝く星をイメージさせます。
「アテ」の部分以外はウェンジの特徴的なダークカカオ色の木目を際立たせました。プチサイズの掛け時計ですが、存在感の大きな時計で落ち着いた大人の空間を作り出します。
この時計に使われているウェンジという名の木は、アフリカに生育し、強度の高い木材で衝撃に強く、曲げにも強いという特性を持っています。ちょうど「アテ」の部分があったので、その独特のココア色の木肌をそのまま時計に使用しました。「アテ」とは木の分幹部や中心部にできる本来の木の組織とは異なる部分で硬くなったり、空洞になったりする部分です。
この「アテ」部分のココア色はスワロフスキータンジェリンとライトコロラドトパーズの輝きが似合います。「アテ」部分特有の凹面に合わせ針も凹面に沿うようにそらせ、色もブラス色としデザインと視認性を両立させました。
仕上げは、「アテ」部分以外は蜜蝋クリーム仕上げとしています。「アテ」部分はその質感を生かすためそのままの状態になっています。
ムーブメントは、静かな時の流れを感じられるようクオーツ時計のスイープを使用しています。また、可能な限り無垢板の中に埋め込み、壁に取り付けたときのでっぱりを少なくするようになっています。壁へのあたり部分は、壁を保護するようにフェルト仕上げになっています。また、壁に取り付ける際に使用するフックなども背面板に当たらないように取り付け金具周辺も彫り込んであります。ムーブメントのまわりに隙間があるのは、将来のムーブメント交換の際にどのようなものとでも交換できるようにとの配慮から大きめに加工しています。

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